この症状は、年齢やストレスの問題?
「手が小刻みに震えるようになった」「コップを持つときに手がプルプルする」「緊張していないのに手が震える」――このような手足の震えにお悩みではありませんか?
加齢やストレスによる一時的なふるえであることもありますが、神経や筋肉、ホルモンの異常、さらには脳の疾患が原因であることもあります。
震えの原因は実にさまざまで、症状の現れ方によって必要な検査や対応が異なります。
当院では、脳神経内科専門医による丁寧な問診と診察、必要に応じた検査を通して、震えの原因を的確に診断し、適切な治療・管理をご提案します。
このような症状がある方はご相談ください
- 手や足が細かく震える
- 何もしていなくても震えが出る
- 動作を始めるときにふるえが強くなる
- 緊張していなくても人前で震える
- 最近、字が書きにくくなった・箸が使いにくくなった
- 手のふるえに加えて、歩きづらさや筋肉のこわばりがある
手足の震えの主な原因
本態性振戦(ほんたいせいしんせん)
遺伝性の要素が強く、加齢とともに発症することが多い手の震えです。動作時や人前で強くなる傾向があります。進行はゆるやかで、生活に支障がある場合は内服薬などでコントロールします。
パーキンソン病
安静時に震えが起こるのが特徴で、手足の震えに加えて、動作が遅くなる・体が硬くなる・歩きにくいなどの症状を伴います。早期診断と治療開始が重要です。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)
甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで、手のふるえや動悸、体重減少などの症状が現れます。血液検査で診断可能です。
脳の障害(小脳疾患・脳梗塞後遺症など)
脳の一部である小脳やその周囲の異常によって、協調運動が障害され、動作中に震えが強く出る(意図振戦)ことがあります。MRIなどの画像検査が必要です。
その他の原因
薬の副作用やアルコール依存、ストレス、過労、自律神経の乱れなどが原因となることもあります。
まとめ
正確な診断が治療の第一歩です
震えはその原因によって治療法や必要な対応がまったく異なります。特に、パーキンソン病など進行性の疾患の場合は、早期の発見・対応がQOL(生活の質)に大きく関わります。
当院では、必要に応じてMRI・血液検査などを組み合わせながら、正確な診断と症状に応じた治療を行っています。
「年齢のせいかも」とあきらめず、気になる症状がある方は早めにご相談ください。